2004年2月14日(土)15:50

キリスト教民主同盟・社会同盟はトルコEU加盟反対の姿勢を変えず

ミュンヒェン(AP)

キリスト教民主同盟・社会同盟はトルコのEU加盟に対して断固反対の姿勢を変えていない。キリスト教社会同盟(CSU)のエトムント・シュトイバー党首は土曜日ミュンヒェンで、「キリスト教社会同盟はトルコのEU加盟を拒否する」。アジアの一部を含むEUには何の意味も見出せない、と発言した。CSUは6月13日の欧州議会選挙をトルコのEU加盟を問う国民投票にする意向である。(明日)日曜日にアンカラを訪問し、政治協議を行うキリスト教民主同盟のアンゲラ・メルケル党首は、EUは新たな加盟国を受け入れる余裕はまったくないと述べた。

シュトイバー党首もCSUの候補者リストの発表にあたり、トルコの加盟はEUに経済的、政治的、文化的な負担過剰をもたらす。欧州連合は歴史的な決定を迫られている。共通の価値に基づく真の政治的な連合体になるのか、それとも際限のない拡大によって単なる自由貿易圏に後退するのか、二つに一つである、と主張した。「トルコは宗教的、文化的にまったく異なる伝統を持つ。トルコのEU加盟は欧州の共通項を吹き飛ばしてしまう。イスラムのスカーフをめぐる論争でも、EUがどのような緊張にさらされるか見当がつこう。」CSUの欧州議会選挙の最上位候補者にはインゴ・フリードリヒ、アンゲーリカ・ニーブラー、マルクス・フェルバーが選ばれている。

メルケル党首は『フォーカス』誌で、EUはトルコとの間に「特権的パートナーシップ」を結ぶべきであるという主張を繰り返した。トルコは安全保障の戦略上大きな意味を持っている。「それゆえ、正式加盟国にはならずとも、EUの安全保障・防衛政策にともに携わるのが望ましい」。だがEU加盟によるドイツ国民への経済政策的影響を考慮しなければならない、とメルケル党首は語った。

メルケル党首の二日間のトルコ訪問に随行する、キリスト教民主同盟・社会同盟議員団の外交政策担当のヴォルフガング・ショイブレ副党首は、『ロイトリンガー・ゲネラール・アンツァイガー』紙 Reutlinger General-Anzeiger で、キリスト教民主同盟(CDU)がトルコのEU加盟問題を選挙の道具に利用としているとの批判を退けた。「私たちが大衆迎合主義をとっているという批判は馬鹿げている。」

ショイブレ副党首は、「欧州統合プロセスが人々の賛同を失う危険」があると警告した。『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』紙Passauer Neue Presse で副党首は、現拡大ラウンドの充実を図り、次の拡大ラウンドの必要条件を整えるのが先決で、それをしないうちに次期拡大に言及する者は、EUを損なう。これが、欧州連合がトルコの正式加盟を拒否するひとつの理由である、と主張した。

ショイブレ副党首は『ロイトリンガー・ゲネラール・アンツァイガー』紙で、トルコのEU加盟問題でのアメリカの介入を厳しく退けた。「アメリカは欧州統合プロセスがどのようなものであるか、限定的理解しか持ち合わせていない」。「欧州が何であり、何を目指しているのかは、ワシントンよりもこちらの方が良く分かっている」。しかしキリスト教民主同盟・社会同盟は、「トルコがイスラムと民主主義の統合の輝かしい実例になる」との目標でアメリカと基本的に一致している、と語った。

原題:Union bleibt bei Nein zu tuerkischem EU-Beitritt




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